離合詞とは中国語で离合词もしくは离合动词といい、二語で形成され、間に何らかの語を含むことができる動詞のことを指します。
ひとつ例を挙げます。 结算と结账という似たような単語があります。 结算(jiésuàn)は「決済する・決算する」、结账(jiézhàng)は「清算する」という意味です。 試しにお持ちの辞書で结算と结账を引いてみてください。 辞書によって表記の仕方は異なりますが、どの辞書も结算には間に記号がなく、结账には结と账の間に三角形の記号かスラッシュが入っているはずです。 これは结算が離合詞ではない、结账が離合詞であるということを表しています。
動詞の後ろに了をつけると完了を表しますが、これを结算と结账の例で見てみます。 已经用人民币结了算(既に人民元で決済した)は間違いで已经用人民币结算了は正しい言い方です。 ですが、已经用人民币结了账(既に人民元で清算した)は正しい言い方です。 つまり、離合詞は間に何らかの語句を挟むことができるが、離合詞でない動詞は間に語句を挟むことができないということです。
「主語+動詞+目的語」という語順は中国語の基本的な構造ですが、離合詞は後ろに直接目的語をとることができません。 见(会う)と见面(会う)を比べてみましょう。 「私は彼女と会う」という文は「我见她。」と言うことができます。 しかし、「我见面她。」と言うことはできません。 见面は離合詞で、この場合「我跟她见面。」というのが正しい表現です。
同じように结婚(結婚する)という単語も離合詞です。 「私は彼と結婚する」という文は「我结婚他。」とは言えず、「我跟她结婚。」というのが正しい表現です。
毕业は「卒業する」という意味の単語ですが、これも離合詞です。 「中学を卒業する」という文はやはり「我毕业初中。」とは言えず、「我初中毕业。」というのが正しい表現です。 また、毕业の後ろに于を置き、その後ろに目的語を置く言い方もあります。 「彼女は黒竜江大学を卒業した」という文は「她毕业于黑龙江大学。」と言うこともできます。
帮忙は「手伝う」という意味の単語で、これも離合詞です。 「私は彼女を手伝う」という文は「我帮忙她。」とは言えず、「我帮她的忙。」というのが正しい表現です。
このように離合詞の後ろには直接目的語をとることができず、介詞をともなうか、一つめの動詞と二つめの動詞の間に何らかの形式で入りこむことになります。
睡觉(寝る)という単語を例に見てみましょう。 この単語も離合詞です。
例文1は「主語+動詞」という基本的な文型です。 例文2は睡觉の間に時間を表す表現が入っています。 例文3は程度補語を使った文章です。 程度補語の基本は「動詞+得+程度補語」ですが、離合詞の場合、睡觉得很晚とは言えず、必ず睡觉睡得很晚もしくは単に睡得很晚と言います。 例文4は「ちょっと」という意味の个が入った例です。 例文5は睡と觉が完全に離れた例です。 離合詞はこのような使い方も可能です。
中国語も中級レベルになり、単語数も増えてきたら、念のため今まで覚えた二語構成の動詞を辞書で離合詞かどうか調べることをおすすめします。 離合詞は離れても使用できるため、使いこなせれば表現に幅が広がります。