| 形式 | 構造 |
| 肯定形 | (動詞)+得+(可能補語) |
| 否定形 | (動詞)+不+(可能補語) |
| 疑問形1 | (動詞)+得+(可能補語)+吗? |
| 疑問形2 | (動詞)+得+(可能補語)+(動詞)+不+(可能補語)? |
中国語初学者の場合、英語で可能を表すときは動詞の前に「can」、不可能を表すときは「can't」を置くという記憶が影響しているせいか、 何が何でもでも可能は動詞の前に能、不可能は不能を置いて、「中国語は構造が英語に似ているから覚えやすい。」と勘違いしてしまいがちです。
しかし、可能を表す言い方で能を使う表現が全てではありません。 可能の意味を表す場合、能(もしくは可以)を用いる場合と、可能補語を用いる場合とに分かれ、ニュアンスが微妙に違ってきます。
例文1は看を不能で否定して、見えない(見れない)ことを意味しますが、この場合、ある状況が許されなくて見えない(見れない)ことを表します。 例えば、テレビが壊れていて見れないとか、親にテレビを見る時間を制限されてて見れないとかそういう場合に使います。 一方、例文2のように、可能補語の形で看不见という場合は、同じように見えない(見れない)ことを意味しますが、こちらは視力が低くて見えないとか、障害物があって見れないとか、 感覚的に見るという動作が不可能になっている状態を表します。
例文3は找を不能で否定して、探すことができないことを意味します。 不能找も不能看と同じように、ある状況が許されなくて探せないことを表します。 例えば、まだ学生で仕事を探せないとか、実家の農業を継ぐので他の仕事を探しに行くことができないという場合に使います。 例文4は到が可能補語となり、その否定で「動作がある場所・時点・目標まで達することができない」ということを意味します。 つまり、找不到で「探しあてることができない」という意味を表します。
例文5は可能補語の疑問形と肯定形です。 このように、可能補語の肯定形は単独で使われることが少なく、疑問文に答えるときに使われることが多いです。
学習していて気づかれた方も多いかと思いますが、この可能補語の構造は、結果補語とよく似ています。 結果補語が「動詞+結果補語」のように、動詞の直後に補語を置くのに対し、可能補語は「動詞+得/不+可能補語」のように、動詞と補語の間に得あるいは不が入ってきます。 動詞と補語の搭配、補語自体の意味も同じものが多いため、もし、結果補語の搭配と補語の意味を完璧に覚えていたら、可能補語を覚えることは容易です。 もちろん可能補語独自の補語もありますので、それは新しく覚えましょう。
ここでも結果補語と同じように、動詞と可能補語の組み合わせを挙げます。
听(聞く)+得+懂(理解する)→听得懂(聞いてその聞いたことを理解することができる)
看(見る)+不+懂(理解する)→看不懂(見ても分からない)
说(言う)+不+清楚(はっきりとした状態)→说不清楚(言って明白な状態にすることができない)
来得及(間に合う)、来不及(間に合わない)
买(買う)+不+起(能力・耐力がある)→买不起(買う能力がない、買うほどの財力がない)
站(立つ)+不+起来(起き上がる)→站不起来(立ち上がることができない)
睡(寝る)+不+着(動作がある場所・時点・目標まで達する)→睡不着(寝つくことができない)
来(来る)+不+了(liǎo)(動作が完成段階まで達する)→来不了(来ることができなくなる)
吃(食べる)+不+惯(慣れる)→吃不惯(食べることに慣れることができない)
合得来(性格などが合う)、合不来(性格などが合わない)
擦(拭く)+不+干净(清潔な)→擦不干净(拭いて綺麗な状態にすることができない)
坐(座る)+得+下(十分な空間がある)→坐得下(座るのに十分な空間が確保できる)
以上で可能補語の解説を終わりにします。
そのほか、「助動詞+結果補語」という形で可能補語と同じ意味を表す用法もあります。
こちらもセットで覚えておくとよいでしょう。