ここでは、HSK初中等の等級算出法を解説します。
| 等級 | 听力 | 語法 | 閲読 | 総合 | 合計 | 受領可能な証書 |
| 最低 | 29~37 | 28~36 | 30~38 | 28~36 | なし | |
| 3級 | 38~46 | 37~45 | 39~47 | 37~45 | 152~188 | 漢語初等水平C級証書 |
| 4級 | 47~55 | 46~54 | 48~56 | 46~54 | 189~225 | 漢語初等水平B級証書 |
| 5級 | 56~64 | 55~63 | 57~65 | 55~63 | 226~262 | 漢語初等水平A級証書 |
| 6級 | 65~73 | 64~72 | 66~74 | 64~72 | 263~299 | 漢語中等水平C級証書 |
| 7級 | 74~82 | 73~81 | 75~83 | 73~81 | 300~336 | 漢語中等水平B級証書 |
| 8級 | 83~100 | 82~100 | 84~100 | 82~100 | 337~400 | 漢語中等水平A級証書 |
HSK初中等の等級算出と証書の受領には以下の3つの条件があります。
| 条件1 | 合計点が相当級の最低点に達していること。 |
| 条件2 | 4つの項目別得点のうち、少なくとも3つが相当級数の最低点に達していなければならない。 |
| 条件3 | 4つの項目別得点のうち、1つの項目が相当級数の最低点に達しない場合、その点がすぐ下の級の範囲内であれば、相当級数を得られる。達しない場合は下の級となる。 |
| 听力 | 語法 | 閲読 | 総合 | 合計 | 成績 | 受領可能な証書 | |
| 田中棚子 | 63 | 78 | 81 | 80 | 302 | 6級 | 漢語中等水平C級証書 |
| 佐藤里子 | 91 | 92 | 95 | 74 | 345 | 8級 | 漢語中等水平A級証書 |
田中さんは合計点で300点以上取れましたので、7級かなと思いがちですが、実は6級になります。 上記3つの条件のうち、1と2を満たしていますが、3を満たしてないからです。 4つの項目別得点を見ると、「語法」・「閲読」・「総合」は7級の範囲内ですが、「听力」が5級の範囲内です。 したがって、田中さんは6級ということになってしまいます。 もし「听力」でもうちょっとがんばって65点取れれば、3の条件を満たすことになり、成績は7級になります。
佐藤さんは「听力」・「語法」・「閲読」で高得点を出しました。得点数が8級の範囲に入っています。 でも、最後のほうで時間がなくなってしまい、「総合」で失敗してしましました。「総合」だけ7級のレベルです。 この場合、「総合」の得点が1つ下の級の範囲内ですので、8級を取れる条件を3つとも満たしています。 したがって、佐藤さんは8級ということになります。
全ての項目で高得点が取れれば問題ないんですが、勉強を始めたばかりのころはそうもいきません。 最初のうちは少しでも高い級を取れるように、集中的な対策をしましょう。
中国語を勉強中の高橋高夫君を例に挙げます。高橋君は6級取得を目標としています。 でもちょっとヒアリングに自信がありません。 条件3を見れば分かるように、1つの項目では1つ下の級でも構いません。 したがって、「听力」は56点取るだけでOKです。 残りの項目は合計点が6級の最低点に達してなければなりませんので、263-56=207点取らなければなりません。 3で割ると約69点です。ということは、試験対策の重点を「語法」・「閲読」・「総合」に置き、 この3項目で平均70点近く取ることを目標にすればいいのです。
もし、4項目全てで高得点を取ろうと勉強したら、かなり苦労することになります。 目標を立てるときに、1項目は1つ下の級でもいいとしたら、かなり気は楽になります。 私も実はヒアリングが苦手で、「听力」の勉強は全然しませんでした。 その分、文法の知識を正確にし、「閲読」・「総合」の問題練習を多く解きました。 このように、集中した対策をすることにより、まんべんなく高得点を狙うよりは高い級に行ける可能性が高まります。