このコーナーでは古代の中国語に挑戦します。
ある程度中国語ができるようになると、古代中国語を原文で読んだほうが分かりやすいのではないかと思えてきます。 例えば、孔子の論語に「有朋自远方来,不亦乐乎」という文があります。 中学の国語の授業ではこれを「朋遠方より来たる有り、また楽しからずや」と書き下し文に直すことを習ったはずです。 しかし中国語を習った方であれば、「有+A+動詞」で「~するAがある・いる」という意味だなということが分かります。 つまり「有朋来」で「来る友達がいる」という意味であることが分かります。 また、自というのは「~より」、すなわちどこから来たかという出自を表す語です。 つまり「有朋自远方来」で「遠方から来る友達がいる」という意味であることが分かります。
このように、古代中国語を書き下し文にしなくとも意味が分かるようになれば、より簡単に中国の古代文献に触れることができます。 中国の古代文献には様々な知が詰まっています。 現代に応用しても十分役に立つような寓話や教えがたくさんあります。
もちろん、現代中国語と全く同じというわけにもいきませんので、その場その場で語の意味を見ていかなければなりません。 しかし意味だけでなく、声に出して読んでみるのも良い訓練です。 実は古代中国語は非常にリズム良く書かれている文が多いのです。
| テーマ | 出典 | |
| 1 | 第一話 矛盾(前半) | 『韓非子』難一第三十六 |
| 2 | 第二話 矛盾(後半) | 『韓非子』難一第三十六 |
| 3 | 第三話 風林火山(前半) | 『孫子兵法』軍争篇 |
| 4 | 第四話 風林火山(後半) | 『孫子兵法』軍争篇 |
ここでは大陸の学習者と同じように、古代中国語を簡体字で見ていきます。 発音は現代の読み方で構いません。 なお、一般的な日本人が源氏物語を原文でスラスラと読めないのと同じように、普通の中国人も古代中国語を原文でスラスラと読めるわけではありません。 なので、必ず古代中国語を読めなければならないということはありません。 古代中国語を読めなければ上級ではないということではなく、上級ならば知っておいて損はないという意味でここに載せてあります。