中国語には金額を正式に表記するために、通常の数字とは違う漢字を使います。
中国語ではこの金額正式表記のことを「大写(dàxiě)」といいます。 主に各種会計証票に使われます。 特別に覚える必要はありませんが、手書きの領収証をもらうと書いてあることもありますので、ここで見慣れておくとよいでしょう。
以下の漢字が金額の正式表記に使われます。 金額に分の単位がない場合は元もしくは角の後ろに整と書きます。
| 数字 | 正式表記 | 位 | 正式表記 | |
| 1 | 0.01 | |||
| 2 | 0.1 | |||
| 3 | 1 | |||
| 4 | 10 | |||
| 5 | 100 | |||
| 6 | 1,000 | |||
| 7 | 10,000 | |||
| 8 | 1億 | |||
| 9 | 分無 | |||
| 0 |
※整は正と表記してもよい。
実際にどうやって書くか見てみましょう。
| 金額 | 口語 | 正式表記 |
| 175元 | 一百七十五块钱 | 壹佰柒拾伍元整 |
| 2803元 | 两千八百零三块钱 | 贰仟捌佰零叁元整 |
| 64.19元 | 六十四块一毛九分 | 陆拾肆元壹角玖分 |
なぜこのような金額大写が存在するのかというと、見間違いのないようにするため、もしくは改ざんを防ぐためなどの理由があるようです。 確かに「1」を「7」に改ざんするのは棒一本加えるだけで簡単なうえ見ても気づきにくいのですが、さすがに壹を柒に改ざんすることは不可能、というか容易に見破ることができますね。
私が中国に滞在していた時、一度だけ「金額を正式表記で書け」と言われたことがあります。 中国の銀行から日本へ送金するための申込書に記入しているときのことです。 当時は私も正式表記など知らなかったため、どうやって書くか聞いたところ、ちゃんと教えてくれました。
关于印发《会计基础工作规范》的通知 の第52条に大写の書き方が詳しく定められています。 普通の中国人でも知らない人がほとんどなので、重箱の隅をつつくが如くですが、正確には、
などの細かな規定があります。 つまり、正しくは人民币壹佰柒拾伍元整というように書きます。
もし関係法規の詳しいことが知りたいという方がいらっしゃったら、中国財政部のホームページ(http://www.mof.gov.cn/)から探せますので、そちらをご覧になってみてください。